こんにちは!! いちきです(^^♪
今回は『24時間換気システム』についてお話ししようと思います!!
現在の新築のお家には必ずある24時間換気システム。
24時間換気システムの種類やそれぞれのメリット・デメリットなどをご紹介します!
目次
1. 24時間換気システムとは?
1.1 24時間換気システムが義務化された背景とは?
2.24時間換気システムの種類
2.1 第一種換気
2.2 第二種換気
2.3 床材によって機能性や費用が変わる
2.4 使用する目的を明確にする
3. まとめ
24時間換気システムとは?
24時間換気システムとは1日中室内を換気し、常に自動で空気を入れ替えられる機器です。
2003年の建築基準法改正によって戸建てを含めた、全ての建築物に設置が義務化されました。
24時間換気システムが義務化された背景とは?
全ての建築物に24時間換気設備の設置が義務付けられた背景にあるのが「シックハウス症候群の予防」です。
シックハウス症候群とは建物を建築する際に使用する建材や塗料、内装材、家具などから発生する化学物質やダニ・ホコリなどによって、室内汚染が生じ、健康に悪影響が出ることです。
その症状としては、
・目がチカチカする
・鼻水が出る
・吐き気がする
・頭痛がする
・湿疹が出る など
人によって様々です。
昔のお家は断熱材はなく、家全体も隙間の多い造りになっていて、冬寒いというデメリットはありながらも、常に自然の風の力で換気ができていた状態でしたが、
特に最近の住宅は高気密・高断熱化が進んでおり、気密性が高いため常に換気をしないと化学物質が空気中に留まりやすくなっています。
しかし、24時間換気システムを取り入れることで、住宅全体で計画的な換気ができるため、シックハウス症候群の予防が可能となりました。
24時間換気システムの種類
24時間換気システムには、第1種換気、第2種換気、第3種換気の3つの種類があります。
下記では、それぞれの種類のメリット、デメリットについて紹介します。
第一種換気
第一種換気とは屋外の空気を取り入れる給気と、屋内の空気を排出する排気の両方を、ファン(換気扇)で行う換気方法です。
空気の入れ替えを機械が制御するため、効率的かつ安定的な換気ができ、空気の流れをコントロールしやすい点が特徴です。
―メリット
・最低限の給排気口の設定で済むので外気の影響を受けにくい
・さらに熱交換器を使うことでより一層外気の影響を受けにくくすることができる
・窓を開けても換気効率にあまり影響がない
―デメリット
・設置費用
・電気代などのコストが高い
・メンテナンスの手間がかかりやすい
第二種換気
第二種換気とは給気口のみファン(換気扇)を設置して、空気を入れ替える換気方法です。排気口は自然換気になるため、空気を取り込む力が強くなります。
衛生的に優れた環境を維持しやすく、主に防塵室(ぼうじんしつ)や食品工場などで採用されており、基本的に住宅では採用されません。
室内の気圧が室外よりも高い「正圧状態」を保てるため、外部のPM2.5やホコリ、花粉、雑菌などを含んだ空気の侵入を防ぐ効果があります。
ただし、室内の空気がスムーズに外に流れないと、内部結露を引き起こす可能性があります。
第三種換気
第三種換気とは排気口のみファン(換気扇)を設置して、空気を入れ替える換気方法です。
給気口は自然換気になるため、空気を排出する力が強くなります。これは第二種換気と真逆の特徴です。
―メリット
・設置費用が安い
・機械を使うのは給気の方だけなので電気代(ランニングコスト)も安い
―デメリット
・PM2.5や花粉はフィルターでカットできるけど、熱と湿気はダイレクトに外気そのままのものが室内に入る
・隙間があると計画外にそこからも空気が入ってくる可能性があるので、特に冬は隙間風を感じやすい
・給気口の数が多いのでフィルターのメンテナンスが大変
24時間換気システム導入のメリット
以下では、24時間換気システムの導入で得られる主なメリットをご紹介します。
カビや結露の防止に繋がる
こまめな換気を行うことは、湿気対策に有効です。
24時間換気システムがないと、空気の流れが弱く換気が不十分になる箇所がでてきます。
空気の流れが滞る場所は湿気もたまりやすく、カビや結露などの発生原因になりかねません。
しかし24時間換気システムなら、室温を均一化し余分な水蒸気を排出でき、湿気や結露などを軽減できます。
健康面に良い影響が期待できる
24時間換気システムを設置すると、外部から侵入する有害物質を除去できます。
窓を開けるだけでも換気はできますが、気象条件によって換気量は変わります。また、自然換気だけに頼ると、換気する場所もコントロールできません。
一方、24時間換気システムの給気口にフィルターを設置すれば、外気に漂う汚染物質や花粉、黄砂などの有害物質をシャットアウトできます。
安定的に空気の流れをコントロールできるので、いつでも室内の空気がきれいな状況に保てるのです。
住宅が長持ちする
24時間換気は室内の結露だけではなく、壁内の結露も防げます。
日本の住宅ではどの構造でも少なからず木材を使用しているため、家の劣化を防ぐうえでも24時間換気は重要です。
例えば壁内の木材が結露で腐食すると、構造の耐久性が下がったり、シロアリ発生の原因になったりします。
また、壁や柱、天井などに湿気がたまるとカビが発生し、家の劣化が進みます。
しかし24時間換気を設置すれば、室内の湿気を逃して木材を適度な乾燥状態にすることが可能です。
まとめ
いかがだったでしょうか??
是非、お家づくりの参考にしてくださいね♪